REVIEW No.2722

TAP THE LAST SHOW

Tap the Last Show

映画 レビュー
Review

水谷豊さん監督・出演作品。

天才タップダンサーでありながら、大怪我で不自由な体となり、人生の幕を閉じた男・渡真二郎。

お荷物と笑われる劇場のラストショウのために、若きダンサーたちのオーディションを始めることに。

才能はあるけれど、どこか燻っている若者たち。

渡の厳しすぎる指導に耐えながら、命がけのステップを磨いていく。

ラスト24分間、すべてを賭けた最後のステージ。

ショウビジネスの厳しさ、夢を追うことの泥臭さ、人間の足音が紡ぐ奇跡。

若者たち、足を血に染めながらずっと踊ってるよ

ラストショウのために、すべてを投げ出すし

人生の途中で、何度も挫折するし

また、タップシューズの紐を結び直して、あの板の上に立つことに

静まり返った劇場に、ただ一つ響き渡る、板を叩く音。

派手なBGMなんて、最初のうちは何も流れない。

ただ、重く、速く、刻まれるタップの金属音。

若者たちの荒い息遣い。飛び散る汗が床に落ちる音。

かつて天才と呼ばれた渡が、不自由な足を引きずりながら見つめる、その静かな眼差し。

厳しい言葉の裏にある、彼らの未来を想う、低く震える声。

言葉を多く交わさないからこそ、その一言一言の重みが、じわりじわりと胸に迫ってくる。

ラストステージ、それまで張り詰めていた足音に、最高のジャズがピタッと重なる瞬間。

音をあえて剥ぎ取ることで、足音の美しさと、彼らの魂の叫びが、耳の奥にいつまでも心地よく残り続ける。

執念が響かせる、最高のノイズ。

Music & Sound
Music Review — Coming Soon

音楽・サウンドの詳細レビューを準備中です。
作曲家・印象的なシーン・サウンドトラック情報を近日公開予定。

Trailer
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