はじめに、ひとこと言っておきます。
名作です。
漫画原作を凌駕する映画ってあまりないと思うのですが、はっきり言って原作よりも素晴らしい。
どうにもならない物語が展開されていきますどうにもならないくらい、そのテンポも、最高です。
大森南朋さん主演のヒューマンドラマ。
漫画原作の実写化です。
ジョージ秋山原作、脚本は息子さんの秋山命さん。
昭和の世相漫画の天才ジョージ秋山の世界観が見事に実写化されています。
ヒロイン?は、三輪ひとみさん。
素晴らしくイヤラシイです。
この作品は、セックスにあふれています。
誰も彼も、そこかしこでセックス。
不倫に、レイプに、とにかくセックス。
事あるごとにセックスします。
頽廃的な性ですが、全てのセックスがストーリーに絡んできます。
セックスが性の営みというよりも、感情の営み。
新婚でセックスレスなのに、会社の社長と不倫して、鮮魚加工の工場の作業台で2人でセックス、もう無茶苦茶です。 全員不倫。
音楽が、榊いずみさん。
『失格』で有名な橘いずみさんです。
この作品の監督 橘英雄さんとご結婚されて、榊姓になっていたんですね。
シーンにあった音楽も素晴らしい!
物語は、長崎の五島列島の漁村が舞台です。
トラック運転手を辞めて、生きる気力のなくなった前科者の主人公 狸穴勇介は、生まれ故郷の五島列島に帰り、食欲と性欲を満たす事だけを考えて生きていた。
勇介は、ただ食べるために300円ののり弁を毎日買いに行っていた弁当屋働く岡部京子と出会う。
『人にまず微笑みなさい
ほほえむことが幸せの入口ですよ』
新興宗教「神我の湖」でそう教わる京子は、汚らしい男、勇介にも笑顔を振りまいていた。
自分に近づいてきた京子を、『ほんとの愛ってなんだよ? 俺は誰にも愛されたことがないから話からねぇんだよ。 教えてくれよ』と、勇介はレイプする。
ある日京子が、自宅に戻ると、母親が近所の中年男性とセックスしているのを目撃してしまう。
実家に居場所がなくなった彼女は、近くでスナックをしている母の妹、叔母の所に行く。
そこで見たものは、叔母のセックスだった。
どこにも居場所がなくなり、勇介の部屋に行くと、勇介に「して欲しいんだろ?」と言われて
所詮、自分も性欲に塗れた「豚」である事を知る。
そして、京子は、勇介の子を宿す。
京子は、勇介にそれを伝えると、思っていた言葉ではない「堕せ! 不細工な俺と、ブスのお前の子なんて生まれてきてもいいことなんかありゃしない」
勇介の辛辣な言葉に堕胎を考えても、宗教上の理由で堕胎はできない、そして周りからも望まれていない子供だからこそ、京子は産む決意をする。
その間に、京子の母親が死に、勇介の勤め先の上司が自殺。
そして京子の信仰している教祖であり、勇介の勤め先の社長が自殺。
周りの人々がいなくなる中で、子供が生まれる。
そして月日が流れる。
2人の間にできた子供、正義が『普通のウチに生まれてきたかった。こがん家の子に生まれてきたくなかった。 こがん命いつでも返してやるよ!』と、勇介に暴力を振るわれて顔を腫らした京子に言い放つ。
正義を平手打ちした京子は、そこで気付く、それはかつて自分が母親に言っていた言葉だ。
京子に『嘘でもいいから愛してると言え!』と、暴力を振るった勇介は、言葉だけ愛してますと言われて感情の行き場がなくなり、近くの砂浜にでる。
海に向かって『なぜ私は狸穴勇介なのですか!』と叫ぶ勇介。
愛を知らずに生きてきた勇介が、朧げながら知ってしまった愛だからこそ、愛を求めてしまうのだ。
五島列島が舞台なので、女性はみんな長崎弁。萌えます。当社比ですが。とっても。
PR
- 劇伴
- 榊いずみ