立石が舞台のラブドール職人の話。
とても良い映画なのに、昨年ピエール瀧が逮捕され公開延期になっていた作品です。
そのピエール瀧が、素晴らしく良いものだからお蔵入りにならず延期になったのかどうかは分かりません。でも、登場シーンのカットはありません。
物語に出てくるラブドール製作会社 久保田商会の元になったのは、実際にある台東区の有名な会社 オリエント工業でしょう。
ラブドール、要はダッチワイフ。
ラブドールとはなんぞや。何でできているのか。
どのように作られるのか、どんな梱包なのか。
何故背が低くて細身になっているのか。 どんな歴史があって、どのような人に需要があったのか。
この映画を見ると、ラブドールの全てがわかるかもしれません。少なくともラブドールに対して偏見は無くなるのではないでしょうか。
美大の彫刻卒の北村哲雄(高橋一生)は、ひょんなことからラブドール製作の小さな会社に勤める事になる。
上司の相川金次(きたろう)と、よりリアリティのあるラブドール製作のために、美術モデルを呼び乳房の型取りをする事になる。
そこでモデルとして派遣されてきたのが小沢園子(蒼井優)
一目惚れ、即告白で付き合う事になり、そのまま結婚。
そこからのエンディングまでの繋がりが凄い。
ロマンスドールのタイトルは、エンディングで気付きます。なるほど。
永遠の愛などない、永遠なものは何もないとしながら、不老不死のラブドールがテーマとなっております。
見所は沢山あるのですが、哲雄が回っている洗濯機の中に頭を突っ込んで自殺を図る所。
物語には一切無関係ですが。
ほんとにちょいと役ですが、在日ファンクの浜野謙太さん、出てます。
あと、エンディングロールで流れる曲『やさしいままで』は、高橋一生さんの弟のバンド ネバーヤングビーチです。作品に合っていてなかなかなのです。
浮気のシーンで、三浦透子さんが出ています。監督のタナダユキさんが歌い手になれとプッシュしただけあり、歌うシーンも入ったのでしょう。
原作の小説、脚本、監督はタナダユキさん。
『 百万円と苦虫女 』『 ふがいない僕は空を見た 』『 俺たちに明日はないッス 』『 赤い文化住宅の初子 』の監督ですね。 まったりとした展開、くすんだ様な室内と、澄み渡る空のコントラスト、やっている事は無茶苦茶なのに憎めないキャラクター達と、独特の世界がとても魅力的な監督です。
こんな良い映画なのだから、もっと話題になっても良いと思う。
『 ロマンスドール 』予告編
[https://youtu.be/7x-yI_Ya0Po](https://youtu.be/7x-yI_Ya0Po)
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