博多ロックコメディ映画。
監督は、実在のバンドTheRockersのボーカル陣内孝則さん監督作品。
なんと言ってもキャストが豪華!
中村俊介さん、玉木宏さん、佐藤隆太さん、塚本高史さん、玉山鉄二さん、麻生祐未さん、風間トオルさん、佐藤浩一さん、鈴木京香さん、中井貴一さん!松重豊さん、モト冬樹さん、八嶋智人さん、はなわさん、神木隆之介さん、大杉漣さん、萬田久子さん、白竜さん、まだまだ他にも
それぞれが主役級!
小泉今日子さんがビザール着てSMの女王様
ギター担いだ王様がチラッと出演
これだけの主役級が、贅沢に次々とカメオ出演するし
信じられないくらいのお祭り騒ぎで、お腹いっぱいになるし
どこを見ていいか分からなくなるよ、本当に。
小泉今日子さんのあの女王様姿、そりゃあ目が釘付けになるわな。
ビザールを纏った妖艶な佇まいと、あのドスの利いた低く鋭い声。
そしてギターを担いだ王様がチラッと映る、あの画面の絶妙なB級感。
中井貴一さんや佐藤浩一さんまで、こんなところで何やってるんですかっていう、愛ある贅沢な無駄遣い。
外は賑やかなコメディなのに、一歩引いて耳をすますと、全編に炸裂する本物の博多めんたいロックの「音」の熱量が、とにかく凄い。
アンプのスイッチをパチッと入れた瞬間の、ブーッというあの重いノイズ。
ギターの弦を烈しくかき鳴らす、ジャガジャーンという耳をツンと刺すような歪んだ爆音。
塚本高史さんの叩くドラムの、お腹の底にズシンと響く激しいビートの地鳴り。
佐藤隆太さんのアニキ肌なベースが刻む、ゴリゴリとした骨太な低音。
中村俊介さん演じるジンの、ぶっきらぼうだけど真っ直ぐに突き抜ける歌声。
そして玉木宏さん演じるタニの、哀愁を帯びた鋭いギターソロの旋律。
あの時代の博多の屋台の匂いと熱気が、彼らの不器用なステップと爆音を通して、じわりじわりとスクリーンの向こうから伝わってくる。
練習スタジオの狭い部屋で、最初はチューニングの狂った音がぐちゃぐちゃにぶつかり合う。
それが、喧嘩ばかりしているメンバーたちが、ふっと音を合わせた瞬間にピタッと呼吸が重なる。
映画のための綺麗な劇伴なんかじゃない。
剥き出しのパンクロックの衝撃音と、若者たちの荒い息遣い。
それ自体が、この愛おしい青春の最高の音楽。
中盤、物語が少し切ない方向へと舵を切る。
タニの抱える運命と、あんなに騒がしかった厨房の音が、ふっと消えるような完全な無音の演出。
静まり返った部屋に響く、ただ一つのため息。
窓の外を濡らす、シトシトという静かな雨の音。
音をあえて剥ぎ取ることで、それまで鳴り響いていた爆音の残響と、彼らの胸の痛みが、じわりじわりと耳の奥に染み渡っていく。
悲しいシーンの裏で、あえて激しい曲を流さない引き算の美学。
クライマックス、ライブハウスのステージ。
客席を埋め尽くす大歓声と、ステージを照らす熱いライト。
演奏されるテーマ曲「ROCKERS」。
あの疾走感溢れるイントロのギターリフが鳴り響いた瞬間、会場の熱量が爆発する。
足を血に染めるように激しくステップを刻んで、命がけで駆け抜けるメンバーたち。
夢を追うことの泥臭さ、人間の足音が紡ぐ奇跡。
最高のステージで、すべてを投げ出して演奏するし
狂ったように、あの板の上で踊り狂うし
映画のエンディング、鳴り止まないアンコールの声の向こう側。
彼らが鳴らしたあの激しい博多ロックのノイズは、今もあの街のどこかで、変わらずに熱く響き続けているんだろうか?
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- 劇伴
- 佐々木康詞 / 安藤日出雄
- テーマ曲
- ROCKERS(THe ROCKERS)