REVIEW No.155

ミュージアム

Museum

映画 レビュー
Review

この映画を観たら、雨の夜一人で居る事が出来なくなるかもしれません。

雨の日は、足跡も匂いも消えてしまうから、犯行しやすい。

レインコート着てカエルのマスクをした犯人がそこにいるかもしれませんよ。

巴亮介さん漫画原作の、残虐な猟奇殺人を続ける「カエル男」と、それを追う警視庁捜査一課の刑事・沢村久志を中心としたサスペンス映画。

原作は、吐き気を催すほど、気分が悪くなる漫画です。

映画は、それ以上。

この作品の主役 沢村久志を、小栗旬さんが演じます。

ストーリーが進むにつれて追い詰められていく沢村の表情が、素晴らしい!

私が観た中で一番素晴らしい小栗旬さんは、この『 ミュージアム 』でしょう。

彼じゃなきゃここまでの映画に、なっていないかもしれません。

監督は、映画『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督。

ストーリーが進むにつれて追い詰められていく小栗旬さん、その焦燥が、壊れていく様が描かれます。

4歳の少女をリジンで固めて殺害した凶悪事件の、裁判員をひとりづつ殺害していくカエル男。

その事件の実行犯は、死刑執行された。

なぜ裁判に関係している人物ばかり狙うのか、またどうやって裁判員達を知る事が出来たのか。

それはストーリーが進むとともに次第に明らかになっていき、タイトルの『 ミュージアム 』に繋がっていくのです。

『 孤独のグルメ 』の人になってしまった松重豊さんを、初めてカッコいいと思いました。

主人公 沢村久志の妻 沢村遥役の尾野真千子さんを、初めて美しいと思いました。

沢村遥の友人 秋山佳代役の田畑智子さんを、初めてイイと思いました。

40分を過ぎたあたりで、他の映画1本分の気分です。

2時間19分ものボリュームは、まさに3本分以上の濃厚さ!

刑事モノと、医療モノが苦手な私が、こんなにのめり込める映画は初めてです。

それくらいこの映画にのめり込んだのです。

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