さだまさしさん原作小説の映画化作品。
ベーチェット病の話。
ベーチェット病によって、だんだん失明する恐怖と、失明して恐怖から解放される物語。
口内炎のひどいやつ、黒目の縁の白い膜、下半身のひどい潰瘍はベーチェット病の初期症状。
小学校教諭の隆之(大沢たかお)は、友人の医師から告知される。いずれ失明する事も。
ベーチェット病にかかり失明した老人と会い話をする。
母親から言われたのは、お前は貴重な体験ができてるんだ、と。
失明したら暗闇に放り込まれるのかと思ったら、そうではなかった。乳白色の世界にいる事だったんだ。 今までは暗闇という光を見ていたんだ。
隆之は退職し長崎の実家に戻る事にした。
地元の寺で知り合った僧侶(柄本明)から言われた言葉。
修行僧が夏暑い時の辛い修行を安居という。
辛い修行の始まりを結夏といい、修行の終わり解夏といい、その辛さから解放されることになるのだ。
あなたは今大変辛い。いつ失明するかもしれない恐怖の中にいる。どんなに恐怖していても、いずれ必ず失明してしまう。失明した時があなたにとっての解夏で、その辛さから解放される時だ。
隆之の恋人朝村陽子(石田ゆり子)は、あなたの目になりたいと言う。
次第に隆之の視界は靄がかかる部分が広がって、やがて陽子は乳白色の靄の中へと消えてしまうが、その声は変わらずに耳に届く。
乳白色の世界は、半分だけ経験があるので感覚的に分かるし、病状が進む中での葛藤や、懐かしい場所を見ておきたいと思う気持ちは、その通りだと思う。
全編を通して、画面が斜めってます。
たぶん主人公の目眩や、辛さを表現しているんでしょうが、観ていて酔います。
観ている人まで、体感できてしまう。
いつかくるかもしれない日の為に、擬似体験しておくのも良いかも知れません。
『 解夏 』予告編
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