REVIEW No.373

MERU / メルー

Meru

映画 レビュー
Review

山岳映画の多くは、山を背景とした登山がストーリーとなっている。

この映画はそれとは違っていて、登山家にフォーカスしている。

キャッチコピーは 『理由がないから、夢がある 』

6000mの極寒の世界、氷壁に吊るしたテントの中で、3人の登山家が残り少ない食料を分け合って食べるシーンがある。 カマンベールチーズのカケラをナイフに刺して焼いて食べる。 1人1カケラ。残り少ないと言うよりも食料が尽きたのだ。

たった100mで頂上というところまで来て、最初の登頂を断念した。

インド北部のヒマラヤ山脈 メルー中央峰4600mに《シャークスフィン》と言われる460mの岩壁に、未登頂のルートがあった。

岩壁だけでなく、氷壁が続くこの直登ルートは、過去20チームが挑戦したが、誰も成功していない難攻不落の登山ルートだ。

通常登山はチームを組んで、食料や水、燃料などをシェルパという運搬専門の人がベースキャンプから運び、登頂者は極力体力を使わない。 最終キャンプからの登頂時のみなのだ。

しかし、シャークスフィンは違う。

登山家各自それぞれが20kgの登頂具と80kg近い食料などの荷物を背負っていかなければならない。 100kgを背負っての氷壁登頂が、世界でも最も難しい登山と言われる理由である。

このシャークスフィンに挑んで

敗れた3人の一流クライマーたちが、過去や葛藤を乗り越え、再び過酷な大自然に立ち向かっていく姿を描いた、壮大なスケールの山岳ヒューマン・ドキュメンタリー。

登山家のコンラッドは『ヒマラヤでの登山は、最もリスキーなプロスポーツだと言う。』

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