きみは幸せでしたか?
幸せでした。 そう答えられる恋愛をどれだけの人が経験しているのだろうか。
恋愛の時代変遷というものがある。
昭和の時代は、実家の電話だった。
電話をかけるときに、指を引っ掛けてぐるりと回す10個の小さな穴の開いた円盤が付いた黒い電話だ。
恋人の声を聞きたくても、相手の家族という高い高いハードルがあって、声を聞くこともままならなかった。 アナログの時代である。
それが、平成になりポケベルの時代になる。
個人と個人が繋がれる時代の幕が開けた。
とはいえ、ポケベルが世に出て3年は、12桁の数字を、プッシュホンで送るだけ。
168392194なんてね。 これ伝わってたのか?
『 ポケベルが鳴らなくて 』なんていうヒット曲があったのも、その時代を象徴しています。
その後、メッセージのやりとりができるポケベルの進化版ができて、加速度的に恋人同士の距離が近くことになる。
そして、直接声を聞くことができる携帯電話ガラケーの時代になっていく。
直接話しができるようになって、ググッと距離が近づいたかの様に思われるが、そうではない。
お互いの気持ちが通い合っている時は、距離が近づいて、どんなに離れていてもまるでそこにいるかのように感じられる。
それなのに心が離れると、どうしてアナログ時代よりも遠く感じるのだろう?
これは、そんなガラケー時代を象徴する物語なのです。
原作は、ガラケーのアプリで人気のあったケータイ小説。 個人が出版経費を掛けずに、不特定多数の他者に情報を発信できる時代の幕開けを象徴するのに相応しい作品のひとつです。
作者は、この物語の主人公 田原美嘉。つまり私小説。
その美嘉を、 新垣結衣 さんが演じます。
他にも 三浦春馬 さん、中村蒼 さん、 波瑠 さん、 小出恵介 さん他、今をときめく出演者たちが集まっています。
三浦春馬 さんといえば、この映画の5年後に『 僕のいた時間 』でALS患者役が素晴らしく印象的ですが、この作品では まだ若い 患者役で、とても初々しい。
今まで優男の役柄が多いイメージでしたが、膂力自慢のヤンキー役がそれ以前にあったのですね。 櫻井弘樹、ヒロ役。
美嘉は、自分にプレゼントするはずだった小さな花束を、校庭の花壇に植えているヒロに遭った。
ヒロが不意に向けてきたシャワーホースの水から身を避けると、2人の間には虹ができていた。そして、それを誕生日おめでとう、プレゼントとヒロは美嘉に言う。
雨上がりの空を求めてドライブして、虹が出たらプレゼントと言う、それって誰しもが通る道なのでしょうね。
美嘉は、ヒロは川のような人だと言う。 どんどん先に流れていって、止めることはできない、そんな人だと。 美嘉の言葉を聞いて、ヒロは自分は空になりたいと言った。 自分が空なら、どこにいてもお前を見つけられるからな。お前に言い寄る男を見つけて、ボッコボコにしてやんよ?と。
2人目に付き合ったユウは、海のような人。
泣き虫の美嘉は、よく瞳から雨を降らす。
はじめその雨が川に流れて海に流れ着く、だから私達今一緒にいるねということなのかと思いきや、そうでもありませんでした。
テンプレートな御都合主義と思ってしまったら楽しめません。
無心で観たら、
PR
音楽・サウンドの詳細レビューを準備中です。
作曲家・印象的なシーン・サウンドトラック情報を近日公開予定。