原題: DESIERTO
なぜ劇場で観なかったのか悔やまれる映画です。
こういう映画を劇場で観たい!
2017年に公開された映画で、『ゼロ・グラビティ』などのアルフォンソ・キュアロンがプロデューサー、息子のホナス・キュアロンが監督を務めたサバイバルスリラー。
主人公 モイセスは ガエル・ガルシア・ベルナル (『バベル』『ブラインドネス』)
迫り来る危機感が素晴らしい。
今、アメリカとメキシコの国境で何が起こっているのか?
トランプ大統領の提唱によって作られた3,152kmの見えない壁。
それは誰でも簡単に潜れてしまう鉄条網の国境線の事ではない。
アメリカとメキシコの国境は広大な荒地と砂漠が広がり、飛行機か車でなければ越えることは困難だ。
食料も水のない摂氏50度の世界は、ガラガラ蛇や、鋭い棘のサボテン林、巨大な岩山が行く手を阻む死の世界である。
アメリカにいる娘に会うために、不法越境の業者と15人の不法越境者と共にトラックに乗り込み、アメリカとの国境を越えようとするが、トラックがエンストをしてしまい、歩いて行くことになる。
と、突然銃声が響き先を歩く8人全員が狙撃され死亡する。
何が起こったかわからないまま、見えない敵から逃げる残された7人。
兎狩りと称して密入国者を狩る狙撃手は、車に乗り、猟犬と共に彼らを追い詰めていく。
7人には、地図もコンパスも携帯電波もない、限られた水と手持ちの少ない荷物のみ。
武器はないのだ。
敵から逃げ切りアメリカまで、ただ逃げるしかないのだ。
逃げる間にも、猟犬が襲いかかり狙撃され殺されていく。
敵はそれだけではない。
50度もの灼熱の気温と、照りつける強い日差し、ゴツゴツとした岩だらけの丘が確実に体力を奪っていく。
追うものも追われるものも、実は立場が同じで次第に互いの距離が近づいていく。
エンディングまで観ても、なんの救いも無い。
あるはずがないのだ。
国境での逃走劇は、人生に例えられる。
困難を克服してそれで終わりということはない。
その先にもまた別の困難が続いているものなのだ。
自由を求めて歩き続けても、本当の意味での自由なんてものはありはしないのだ。
ただ歩き続けるしかない、それが人生。
この映画でも、その先にあるものが何なのかわからないまま終劇する。これでいいのだ。
昨日のスペイン語映画に引き続き、スペイン語の映画です。 メキシコですからね、スペイン語。
そんな軽い気持ちで見てみただけだったのに、、、
一昨年の映画館で予告編を観たはずなのに、その時は何にも心に響かなかったので、劇場に足を運ばなかった。それが本当に悔やまれます。
『 ノー・エスケープ 自由への国境 』予告編
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