今から19年前に映画館で観たこの映画。
その時はまだ、本当の面白さが分かってなかったかもしれない。
主人公 レスター・バーナム(は42歳。
まだ20代の私にとって、40代の男の気持ちなんて知る由もなかった。
満を持して、観てみましょう。
監督は 『 リトル・ヴォイス 』の演出家 サム・メンデス 。 それを知ると、あらためて楽しみです。 画面構成は暗めなのでしょう。
主演は 名優 ケヴィン・スペイシー 。
昨年の『 ベイビー・ドライバー 』ドクのカッコよさとは打って変わって、ダメな40代を演じます。
オープニングで、妻キャロライン( アネット・ベニング )が、庭に咲いた真紅の薔薇( アメリカンビューティ)を鋏で切り摘んでいます。象徴的ですね。
隣人はゲイのカップル。象徴的。
反対側の隣は売家になっていたが、成約し新しい住人が引っ越してくる。
その家には、キーマンとなるリッキー・フィッツ( ウェス・ベントリー )と、その父フランク・フィッツ大佐( クリス・クーパー )がいます。
この家族に出会う前もバーナム一家は崩壊の危機でしたが、さらにぐしゃぐしゃになります。
ウェス・ベントリー といえば『 ハンガーゲーム 』シリーズや『 インターステラー 』『 ミッション:インポッシブル/フォールアウト 』にも出てたのですね。 どこかで見たことあると思えば。
レスターは、妻キャロラインとも1人娘のジェーン( ソーラ・バーチ )とも上手くいっていない。家族の食卓には、キャロラインが庭で摘んできた薔薇の花束が口広の花瓶に挿してある。
そしてジェーンのチアリーディングを見に夫婦でハイスクールに行った時に、ジェーンた同じチームの アンジェラ・ヘイズ ( ミーナ・スヴァーリ )に一目惚れしてしまう。
レスターの目には、アンジェラが胸を開くと薔薇の花びらの花吹雪が、、というイメージ。
そこから先は、ジェットコースターのように展開して行きます。
同性愛、銃社会、不倫、家庭崩壊、ドラッグ、幼児性愛、ドメスティックバイオレンス、リストラ、住宅ローン問題、世の中に蔓延する厭世観、虚無感と、90年代のアメリカ社会が抱える問題が、これでもかと詰め込みコンパクトにした映画です。
20年経った今観ると、全く違った見方ができて、面白い。
エンディングも、パサッと切り捨てるように終わる、そしてモヤモヤジメジメしないカッコ良い終わり方で好感が持てます。
映画の画面のほとんどに真紅が出ているのに、最初と最後だけモノクロというのもステキです。
ネタバレになりますが、、、
40代の冴えないオッサンが、娘の同級生の女子高生に一目惚れして、調子に乗って体を鍛えたりしたものの、娘の彼氏の父親に勘違いされた挙句殺されて、人生って虚しいと虚無感にかられる映画では、決してありません!
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