Review
ブルースは、虐げられている者達の音楽だ。
裕福な生活を送り、虐げられたことがない者には、決して本質は分からない音楽だ。
そうした意味では、今の日本ではハードルの高い音楽とも言える。
ブルースが好きでも、本質が理解する事は難しいはずである。
木からぶら下がっている大きな果実。
虐げられて吊るされて、リンチされて血だるまになった者、それが肌の色で区別されていたから起こった悲劇なのに、いつものこと、当たり前のことだから、木になった果実と表現される、それが君にわかるか、そう問われている気がしてならない。
兄と父にいじめられる男とバケツと呼ばれる、バケツの様に父に捨てられた女
といっても17歳と16歳なんですがね。
お互い会うことに障害があり、昼間は会えない、だから誰もが寝静まった夜に、紙飛行機を飛ばして
それが合図で、夜の密会をした。
文盲だった男は、本を読んでもらい字を覚えた。
たくさんの話をした。
雨の日も、晴れた日も、会って話して、そして恋をした。
一緒にいるだけで幸せな気持ちになる。
それが恋だ。
ひょんなことで白人に追われて、シカゴに兄について逃げた、その先のバーでヴォーカルとして才能を発揮する。
エンディングで、息子が白亜の建物に住む母を訪ねて、紙飛行機の代わりに渡した手紙の束、息子はバルコニーに出て椅子に深く腰掛けると、頭上にたなびくスタークロスの旗
アメリカ独立戦争の時の南部戦線のアメリカ連合国の旗。
あと少し時が経てば、あんな終わり方をしなくても良かったのに。
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